気象予報士がみた世界の空
- ヨーロッパ
- フィンランド
- ソダンキュラ
オーロラを訪ねて 空を楽しむ国・フィンランドの魅力
M.S | 対象月: 1月 | 更新 2015.2.20
フィンランドは、オーロラ観測初心者におすすめ!
オーロラツアーの北半球代表エリアとしては、カナダ方面と北欧方面があります。さて、どのエリアに行こうかと悩んでしまいそうですが…それぞれのエリアに特徴があります。
北欧エリアは、スカンジナビア半島付近を暖流が流れているため、カナダエリアに比べて暖かいのが特徴。1月のカナダ・イエローナイフの平均気温が約-31℃であるのに対し、フィンランド・サーリセルカは約-14℃です。
また、オーロラが出現しやすい時間帯も異なります。北欧では19~23時頃であるのに対して、カナダは22~2時頃と深夜の時間帯。
気温や出現時間帯が観測しやすい時間帯であることから、比較的低いハードルでオーロラ観測に臨むことができると言えるでしょう。
さらに今回の目的地フィンランド・サーリセルカは、犬ぞりやスノーモービルなどのスノーアクティビティが充実している上、何社かが日本人向けのオーロラ観測ツアーを開催しており、現地に日本人スタッフも常駐しています。現地ホテルで防寒着をレンタルすることもできたので、とても安心でした。
真冬の北欧の空はちょっと気まぐれ!?
結局私自身は、3日間滞在したものの残念な結果になってしまいましたが、本来オーロラをみるのであれば、基本的には晴れてかなり気温が下がりますから、それなりの防寒対策は必要になります。
-40℃近く下がることもあれば、この事例のように氷点下より少し下がるくらいになることもあるフィンランドの冬。とても服装が難しいので、どちらにも対応できるような「重ね着ファッション」がおすすめです。
とはいえ、暖かい日だから、暖冬だから絶対に見られないというわけでもありません。フィンランドは空も大地も含めてとても美しい国。ぜひその時々の自然を楽しんでくださいね。
フィンランドは、日本に負けないくらい季節性に富んでいます。さて、そのベストシーズンは…?
実はオーロラベストシーズンは秋
一日中太陽が沈まない夏
一日中太陽が昇らない冬
一年を通じて美しく変化する空と自然に囲まれた国・フィンランド。目的に合わせて訪れる季節を選んでみてください。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
http://more.tenki.jp/world/point/02836/
※ tenki.jp+moreに掲載されている最も近い地点の天気を紹介しています。
(サーリセルカ ⇔ ソダンキュラ 距離:128km)
※ tenki.jp+moreに掲載されている最も近い地点の天気を紹介しています。
(サーリセルカ ⇔ ソダンキュラ 距離:128km)
気象予報士コラム記事から検索
- ピンポイント天気
- 市区町村名・郵便番号で検索
- 気象予報士がみた世界の空
- 国名・都市名で検索
閉じる