気象予報士がみた世界の空
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気温30℃でも観光のベストシーズン!上着が必須?!
I.S | 対象月: 11月 | 更新 2015.1.5
夏は50℃にもなるドバイ
近年めざましい発展を遂げている、アラブ首長国連邦のドバイ。気候的には「亜熱帯性の砂漠気候」に属しており、夏は50℃を上回ることもある非常に暑い国です。しかし、11月~2月は30℃程度と、気温も比較的落ち着いて、観光にはベストシーズンです。太陽光が強いので、長そでがベスト
砂漠は暑くない??
夜の砂漠が冷え込むメカニズムは”熱”がポイントです。空気は水と比較して、蓄えられる熱の量が非常に少ない性質があります。昼間は、地上に降り注いだ太陽の光を吸収して気温はグングン上がりますが、熱を蓄えることができないため、夜になると昼間に吸収した熱を一気に放出してしまいます。そのため急激に気温が下がってしまうのです。
雲が出来にくい空?!
これは、赤道付近で太陽の熱で暖められて上昇した空気が、上空の大気の大きな流れによって、ドバイ周辺の緯度(「亜熱帯地域」)でカラカラになった空気として下りてくるため、雲が出来にくいのです。砂漠というと「南」というイメージを抱きますが、ドバイは北緯25度。赤道からは実は結構離れています。確かに、地球儀を見てみると、世界最大のサハラ砂漠もドバイと同じくらいの緯度にありますね。
砂漠で水たまり??
「砂漠では全く雨が降らない」というイメージがありますが、実は年に数回雨が降ることがあります。雨が降った際は、日本のように排水設備が整っていないため、降った雨の行き場がなく、大きな水たまりが出来てしまうそうです。旅行中に雨が降ってしまうと、残念に思うかもしれませんが、乾燥の土地ドバイでこのような水たまりを見ることが出来たら、非常にラッキーかもしれません。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
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