気象予報士がみた世界の空
自然あふれる熱帯雨林、ボルネオ島
S.A | 対象月: 9月 | 更新 2015.4.15
常夏のコタキナバル
コタキナバルはボルネオ島北部、マレーシア・サバ州の都市です。年間平均気温25~30℃で、雨季(11~3月)と乾季(4~10月)にわかれていますが、最近ではあまり雨季・乾季の違いがありません。雨が1日中降り続くことは稀で、私が訪れた際にも雨は降っても一時的なものでした。半袖でちょうどいい気温ですが、キナバル山など標高が高くなると気温が下がるので薄手の上着を用意していくことをお勧めします。日差しが強いのでサングラスや帽子、日焼け対策もお忘れなく。
豊富なアクティビティ
登山、シュノーケリング、リバークルーズ、野生生物との出会い等、山も海も楽しむことができるコタキナバル。全力で楽しんでいただくためにもスニーカーなどの動きやすい靴や服装が理想的です。コタキナバルから船で15分ほどのサピ島では、天気にも恵まれとてもきれいなビーチを楽しむことができました。海に行くことは現地で突然決まったため、着てきた服でそのまま海に入ってしまい、濡れた服どうしよう・・と思いましたが、暖かい気候のおかげですぐに乾きました!
サピ島の海岸にはミズオオトカゲがたくさんいます。1mは優に超える体格に鋭い爪、見た目は怖いですが人に危害を加えることもなく、観光客の間に溶け込んでいます。特にBBQをしている周辺をたくさん歩いていました。食べ物を狙っていたのでしょうか・・(写真はテーブルの周りをうろちょろするミズオオトカゲ)
市場に並ぶカラフルなフルーツ
コタキナバルの市場には熱帯地域特有のフルーツが並んでいて、試食しつつ気に入ったものを買うことができます。雨季の方がたくさんのフルーツがあるようですが、私が行った9月にも多くの種類が並んでいたので1年中楽しむことができそうです。「果物の王様」といわれるドリアンは強烈な匂いがしますが、現地の人いわく「地獄の香り、天国の味」で地元の人はドリアンが大好きなんだそうです。日本でも人気のパイナップルやマンゴー、パパイヤ以外にも「果物の女王」マンゴスチン、世界最大のフルーツといわれるジャックフルーツなどなどたくさんありますので、試してみてはいかがでしょうか。
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出会えたらラッキー!?ラフレシア
東南アジアに分布する世界最大の花であるラフレシアは、約9ヶ月をつぼみの状態で過ごし、開花するのは1週間、その中でも見頃は3~4日しかなく開花予測が難しいので見られるチャンスが限られています。湿気が多く直射日光の当たらない場所に咲くことが多いそうです。運よく近くで咲いているという情報を得て、実際に見ることができました。写真の右側から見頃の花、つぼみ、枯れた花と並んでいます。
ボルネオ島でしか出会えない動物たち
私たちにとっても馴染みのあるオランウータンは、野生ではボルネオ島とスマトラ島にしか生息していません。動物園でもなかなか見ることのできないボルネオ島固有種のテングザルというサルをご存知でしょうか?その名のとおり鼻の長さが特徴のこのサルは、森林伐採等の影響で絶滅危惧種に指定されています。熱帯雨林気候のボルネオ島には木々が生い茂り、サル以外にも様々な昆虫、爬虫類、植物が生息・生育しており、ボルネオ島にしかいない種もたくさんいます。
参考資料・URL
サバ州政府観光局 http://www.sabahtourism.net/jp/
OceanSound http://www.ocean-sound.com/info/kkinfo/info-season.html
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