気象予報士がみた世界の空

いつ訪れてもハズレ無しのサンフランシスコ

nbayashi | 対象月: 1月 | 更新 2015.5.26
サンフランシスコの街並み

地中海性気候で年中過ごしやすい

公園
アメリカ西海岸、サンフランシスコ半島に位置するカリフォルニア州サンフランシスコ。最も暑くなる8~9月でも最高気温は20℃前後というのだから、日本に比べると年間を通してとてもすごしやすい気候です。というのも、サンフランシスコの西岸には寒流であるカリフォルニア海流が流れており、夏季の偏西風によってこの寒流が流れる海側から風が吹くため、気温はそれほど高くならないのです。また、降水量は12~2月頃の冬季に多くなりますが、月ごとでみると日本の9月(雨季)の半分ほどしか降りません。

私は1月と8月の2度訪れましたが、どちらの季節も日中はぽかぽかとしてて過ごしやすく、公園ではTシャツを脱いでくつろいでいる人も多く見られました。しかし朝晩や、サンフランシスコの名物である霧が発生していると気温がぐっと下がるので、上着を用意しておくと安心です。雨の心配はどちらの季節もあまりありませんでした。

霧のサンフランシスコ

霧のサンフランシスコ
『霧のサンフランシスコ』と言われるくらいサンフランシスコは霧が有名です。
陸側の暖かい空気が、寒流を流れる海側に流れることで、空気が冷やされ過飽和状態になり、霧が発生します。このようなメカニズムで発生する霧を移流霧といい、霧が発生している間は気温が下がるので、夏でも上着を着ないと肌寒くなります。
サンフランシスコを訪れた際、霧が発生して景色が見えなくても残念がることはありません。日常的な景色こそ見えませんが、代わりに、高台から見下ろす霧のかかるゴールデンゲートブリッジや、霧の街中の幻想的な様子を楽しむことができるでしょう。しかし、霧のせいで飛行機が遅延...ということがたまにあるので、ご注意を。

夜の散歩でアシカの歌声を

ケーブルカー
サンフランシスコには坂が多く、移動手段としてケーブルカーは観光客のみならず住民の足としても重宝されています。しかし、いろんなところをめぐるなら自転車がオススメです。街中には数店、レンタサイクル屋さんがあるので自転車を借りてぜひともゴールデンゲートブリッジを渡ることをオススメします。
フィッシャーマンズワーフ
また、港町でもあることから海の幸が豊富で、街の北側にあるフィッシャーマンズワーフでは新鮮な魚介類を食べることができます。そして夜にはそのフィッシャーマンズワーフ付近を歩いていると奇妙な声が聞こえることがあります。寒流の影響でアシカが良く集まり、運がよければ昼間にもひなたぼっこしている姿が見られます。夜の静かな街中を野生のアシカの鳴き声を聞きながらゆっくり散歩するのもなかなかサンフランシスコならではの光景です。
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フルハウス

ゴールデンゲートブリッジ
少し昔のテレビ番組で、『フルハウス』という、サンフランシスコを舞台としたアメリカのコメディードラマがありました。
そのドラマのオープニングではゴールデンゲートブリッジをオープンカーで颯爽と走るシーンが印象的でしたが、ゴールデンゲートブリッジは特に黄金色というわけではありません。この名前の由来は、イスタンブールにあるゴールデンホーン湾とこの海峡が似ていることからゴールデンゲートといわれたのが始まりとされていて、ゴールデンゲートに架かる橋だからゴールデンゲートブリッジとなったのです。
ちなみにこの橋のたもとにあるギフトショップではゴールデンゲートブリッジ色(正確にはインターナショナルオレンジという色らしい)の色鉛筆も売っているので是非お土産に。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
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