気象予報士がみた世界の空

夏も冬も大迫力!カナダ側から見るナイアガラの滝

Y.T. | 対象月: 7月 | 更新 2015.9.4
ナイアガラの滝

ナイアガラの滝とは?

五大湖のひとつ、エリー湖からオンタリオ湖へ流れるナイアガラ川にあり、カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州を分ける国境になっています。また、両国とも同じ名前を持つナイアガラフォールズ市に位置しています。息をのむほど雄大で美しい景観を持つ滝は、有力な水力資源となり、季節を問わず人気の観光スポットにもなっています。カナダ側からの景色の方が滝全体を眺めることが出来るため、とりわけ多くの観光客で賑わっています。

まずはトロントへ!

ロマ城
カナダのナイアガラフォールズ市へ向かうにはトロントからバスや車などの陸路が有効です。
トロントはカナダ最大の人口を有する大都市で、経済、メディア、スポーツ等様々な産業基盤が発達しています。旅行や留学等で日本人含め多くの外国人が滞在しており、コリアタウン、グリークタウン等の特化した繁華街もあるので、暮らしやすい街と言えるでしょう。また、観光面では小高い丘に建つカサ・ロマ城、かつて世界一の高さを誇っていたCNタワー等、見どころも満載です!

夏のナイアガラ

7月中旬に訪れた際、轟音と水しぶきとおびただしい量のマイナスイオンを浴びることが出来ました。柵の向こうに見える吸い込まれそうな滝の流れは圧巻です。7月の平均最高気温は27℃程度であるものの、太陽の陽射しが強く体力を奪われてしまうため、水しぶきによる自然のシャワーがとても快感です。
遊覧船
ナイアガラの滝観光と言えば遊覧船が定番です。水しぶきを避けるために渡された頼りない薄手のポンチョに身を包んで乗船し、まずは湖のうねりを堪能。その後、徐々に滝壺へ近づいていきます。大量の水しぶきが舞う中で見上げる滝の光景は、美しさと息苦しさを感じることができ、一見の価値があります。しかし、乗船前に渡されたポンチョはまったく役に立たず、下船時には髪や顔がびしょ濡れになりました。
ブライダルベール滝
写真右に少し離れた小さな滝の流れがあります。これは花嫁のブライダルベールに似ていることから“ブライダルベール滝”と呼ばれています。これを見るには、冬は凍ってしまうため夏がおすすめ。効果のほどは不明ですが、見ると幸せになれるかも?しれません。

冬のナイアガラ

冬のナイアガラ
一方、3月頭に訪れた際は、まだ雪が残るこの時期の平均最高気温は5℃前後。2月の一番寒い時期は滝全体が凍ってしまうようですが、3月に入ると水半分、氷半分の状態となります。夏に勝るとも劣らず轟音が響き水しぶきが巻き上がります。
ツララ
水しぶきが柵や街灯にかかり、風の吹く方向にツララ状に凍ってしまいました。これでは街灯の役割を果たせているのか不明ですが、通りかかる人が思わず足を止める名物になっています。滝から絶え間なく冷たい水しぶきが降り注ぐため、季節が過ぎるまでこのような楽しみ方ができます。
+more現地の情報

秋はメープル街道へ。

ナイアガラ地域からケベックシティーへ、全長800kmにもなるメープル街道があります。カナダの国旗でもお馴染みのカエデの木が沿道に多く立ち並ぶことからそう呼ばれており、赤やオレンジ、黄色といった様々な色に染まる雄大な景色を楽しむことが出来そうです。

どこにもメープル!

メープル
メープルシロップを始めとした食べ物はもちろん、お土産物や観光地にはメープルリーフの形をしたものやデザインされたものをたくさん見かけることが出来ます。カナダを訪れた際は隠れメープルを探してみてはいかがでしょうか。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
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