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自然に寄り添う豊かな時間!雨季のアフリカ南東部

E.A | 対象月: 12月 | 更新 2014.12.17

マラウイの基礎知識

アフリカ南東部の内陸国、マラウイ共和国。首都リロングウェは、国の中央部の南緯14度、標高約1,000mの高原に位置しています。熱帯サバンナ気候に属しますが、標高の高さから年間平均気温は20℃前後と過ごしやすく、ヨーロッパからは避暑地として訪れる方もいるようです。12月の月平均最高気温は28℃、平均最低気温は18℃くらいです。

マラウイ共和国の季節は、「涼しい乾季」「暑い乾季」「雨季」の3つの季節に分けられます。

雨対策と雨季を楽しむ心構えを

12月は雨季の始まりの月。傘やカッパなど雨具の常備がおすすめです。ですが、雨季とはいえ一日中雨が降るわけではありません。夕方など一日のうちの1~3時間程度、激しい雨が降りますが、その他の時間帯は晴れて暑く、雨季とは思えない青空も見られます。

雨対策も大切ですが、短時間の激しい雨ですので、“晴れている間に活動、雨の時間帯は一時お休み”とするのが、のんびりしたマラウイ共和国らしくて良いかもしれません。

雨の予期には「冷たい風」がポイント

天気予報でも、時間帯や位置をぴったり予測するのは難しい局地的な激しい雨ですが、体感で予期することができます。ポイントは「冷たい風」です!雨が降りはじめる30分前くらいから、それまでとは明らかに異なる、冷たい風がひゅーっ!と入ってきます。平原が広がるリロングウェでは、とても顕著に風や気温の変化を感じられます。

『なぜ雨の前に冷たい風が吹くの?』
雨は上空の冷たい空気を引き連れて落下してきます。少し離れた場所で降り始めた激しい雨に伴う強く冷たい下降気流が、地面に到達して周りに広がります。その冷たい空気が自分に届くようになったら、間もなくその雨雲がやってくるサインです。
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雨の恵みと12月ならではの楽しみ

雨の恵みを受けて、大地が一斉に鮮やかな緑色に変わっていく12月は、マラウイ共和国の人々にとってとても大切な季節。雨季の到来とともに、主食であるトウモロコシの種まきが一斉に始まります。
そして、様々な農作物がシーズンを迎えますが、中でも豊富なのはマンゴー。12月頃には、市場や道ばたなどいたるところで買えるようになります。農作業風景や様々な農作物で、農業国・マラウイ共和国らしさを感じられる良い季節です。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
参考資料・URL
駐日マラウイ共和国大使館
http://www.malawiembassy.org/jp/index.html

日本マラウイ協会
http://www.japan-malawi.org/

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