気象予報士がみた世界の空

世界で最も水と空気が綺麗と言われる、タスマニア

M.Y. | 対象月: 3月 | 更新 2015.2.16

北海道と同緯度なのに温帯性気候

南半球なのでイメージしにくいかもしれませんが、タスマニアは北海道と同緯度にあり、面積も北海道よりひと回り小さいくらいの島。しかし気候は北海道程寒くはなく、温帯性気候。四季はハッキリとしていますが夏にあたる12月~2月の平均気温が20~25℃、冬にあたる6~8月でも10~15℃ととても過ごしやすい!

しかし、“Four seasons in one day”とも言われているタスマニア島。その言葉のとおり、1日の間に次々と天候が変わります。暖かいからと半袖になれば寒くなりパーカーを羽織り、日差しが強いと思えば雨が降ってきたりと、女心より激しく変化します。ただ、シドニーに次ぐ、オーストラリアで2番目に古く美しい街並みと、頻繁に出る虹の組み合わせは「美しい」の一言なので、脱ぎ着できる服装で天候の変化も是非お楽しみください♪

1年中強い紫外線

オーストラリアの上空にはオゾンホールがあり、1年を通して強い紫外線が降り注いでいます。このため、タスマニアに限らずオーストラリアを訪れる際は、サングラスや帽子、日焼け止めは必需品です!こまめに日焼け止めを塗り、強烈な紫外線から身をお守りください。

雨水を販売する会社も存在

タスマニア島の周りには汚染源となるような大陸がありません。また上空にはRoaring Forties(日本語では「吠える40度」)と呼ばれる海域より、年中強い風が吹いていて常に新しい空気が入ってきます。タスマニアの大自然とこれらの気候的特徴から世界で最も綺麗な空気と言われているんですね。そんな汚れのない綺麗な空から降る雨も綺麗なはず。タスマニアには世界保健機関(WHO)が認めた、雨水をペットボトルに詰めて販売する会社も存在しています。
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寒くないオーロラ鑑賞

オーロラと言えば、北欧やアラスカなど寒い地域を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、南極に近いオーストラリアの、しかも最南端のタスマニアでは1年を通してオーロラを見ることができるんです!夜が長い冬の方が遭遇率はやはり高いのですが、氷点下まで下がることの少ないタスマニアで美しいオーロラ鑑賞はいかがですか?

牡蠣&ワイン

夏が暑すぎず、秋が長いタスマニアではブドウがじっくりと熟され美味しいワインが飲めます。私が訪れた3月には海岸の岩場に張りつく生ガキを自分でとって食べることもできました。ワインと牡蠣、贅沢な組み合わせですよね…。

青空の下のマーケット

州都ホバートにあるサラマンカ・プレースでは毎週土曜日にサラマンカ・マーケットという青空市場が開催されます。ここでは色とりどりな果物・野菜の他にタスマニア名産のヒューオンパインという木で作られた木工品などが売られています。ヒューオンパインはタスマニア固有の針葉樹で特に降雨量の多いタスマニア南西部のレインフォレストにのみ存在している樹齢600~2000年とも言われている木です。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
参考資料・URL
ダイアモンド社「地球の歩き方」
メルボルンの天気
http://more.tenki.jp/world/point/94865/
 ※tenki.jp+moreに掲載されている最も近い地点の天気を紹介しています。

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