気象予報士がみた世界の空

大地のパワーを感じる癒しの地 セドナ

m.s | 対象月: 8月 | 更新 2015.3.17

セドナの特徴

アメリカのアリゾナ州の中北部にあるセドナは、アメリカを代表する観光名所である、グランドキャニオンから2時間ほどの距離に位置しています。土に鉄分が多いため岩も赤色で、セドナには、大きな赤い岩々があちらこちらにたくさん突き出る様に存在していて、それらはまるで自然が作り出したオブジェのようです。
アメリカのアリゾナ州の中北部にあるセドナは、アメリカを代表する観光名所である、グランドキャニオンから2時間ほどの距離に位置しています。土に鉄分が多いため岩も赤色で、セドナには、大きな赤い岩々があちらこちらにたくさん突き出る様に存在していて、それらはまるで自然が作り出したオブジェのようです。
セドナには幾つか特徴的な岩があるのですが、これは、ベルロックと呼ばれています。その名の通りベルの形に似ているからです。カテドラルロックは、見た目が大聖堂のような佇まいをしている事から名付けられました。角のように2本に突き出た不思議な形の岩もありました。カートの大きさと比べると、この岩々がいかに大きいかわかっていただけるでしょうか。
圧倒的なスケールの景観の中にいると、地球の悠久の歴史の中に自分が生きているんだということを意識せざるを得ませんでした。

セドナの気候

私が訪れたのは、8月でしたが、日差しが強烈で、帽子、サングラス、日焼け止めは必需品。日中は、最高気温も30度を超えてとても暑いです。ところが、空気は非常に乾燥しています。日本の夏は、湿度が高く、じめっとした嫌な蒸し暑さですが、このようなからっとした暑さの体験は今までなかったので、この感覚には驚きました。暑いのに非常に乾燥しているので汗はあまりかきません。もしくは、汗をかいてもすぐ蒸発してしまいます。日焼け対策グッズの他に一番手放せなかったのがリップクリームでした。リップクリームを何がなんでも持っていかなければいけないという発想はなかったのですが、あまりにも唇が乾燥して痛いので、現地で購入しました。日本でも、火災の危険が高くなると、木材の乾燥度と湿度を目安として乾燥注意報が出されますが、(特に、冬季は20日連続で乾燥注意報が出されたりしますね。)アリゾナ州は危険なレベルで空気が乾燥しているようで、セドナに行く途中でも、山火事に何件か遭遇しました。
また、朝晩は15度くらいまで気温が下り、過ごしやすくはありますが、日中に比べると空気がひんやり感じるかもしれません。日焼け対策、寒暖差対策で薄手の上着が1枚あると重宝します。
+more 現地の情報
セドナに行ったときは、ぜひ、ホーリークロスという教会に行かれる事をお勧めします。この教会は、フランク・ロイド・ライトの弟子のマルガレット・スタウドによって建設されたそうで、赤い岩の間をくり抜く様に建てられたモダン教会です。急な坂を登った所にありますが、そこから見る景色がまた圧巻で、ベルロックやカテドラルロックを見渡すことができます。
岩だけでなく、川の綺麗さも記憶に残っています。まるで、妖精でも住んでいそうな、絵本の中に登場しそうな風景には、本当に心が洗われるような感じがしました。

夜になると、満点の星空が広がり、割と高い確率で流れ星を見ることができます。四六時中、常に自然の壮大さに感銘を受けているような素晴らしい旅でした。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
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