気象予報士がみた世界の空

日本の天気が予想できる上海の空

Y.K | 対象月: 5月 | 更新 2016.3.1

日本と変わらない気候

上海の緯度は北緯31度。九州の鹿児島市と同じぐらいの緯度です。日本と同じように四季がはっきりしていて、いつの季節も気温は日本とほとんど変わりません。
真夏には35℃を超える猛暑日になることもありますし、真冬に雪が降ることもあります。
上海での服装は、普段日本で過ごしている服装を基準として、少し暑くても寒くても対応できるようにして行けば大丈夫です。

青空が見えにくい空

大気汚染の報道をよく聞く中国の空。上海の空も、もやっと曇って青空が見えにくいと言われます。訪れた5月も青空はほとんど見られませんでした。
旅行先として大気汚染が気になる方もおられるかもしれませんが、日本でニュースになる中国の大気汚染は、冬季の北京周辺(空気が溜まりやすく、石炭の暖房なども使用されている)が多く、上海ではそこまで視界が悪くなることはないようです。

海より広い?長江

全長6300kmとアジアで最長の川、「長江」(別名:揚子江)は教科書で習った方も多いと思います。有名な上海蟹はこの長江流域に多く生息しているそうです。
長江がどれぐらい大きな川かというと、中洲になっている対岸の崇明島までの距離でも川幅が15kmほどあります(中洲を含めた河口部は50km以上に)。瀬戸内海の細い場所(瀬戸大橋付近の本州と四国)や、津軽海峡の細い場所は10km程度。それ以上に幅がある、まるで海のような川なのです。
これだけ幅があるので、渡るのも一苦労。私はフェリーに乗って渡りましたが、対岸が見えず波もあり、1時間ぐらいかかりました。川は濁っていて黄土色をしています。
長江では海と同様、気象現象による「海難事故」も発生しています。まだ記憶に新しい、乗客・乗員400名以上を乗せた遊覧船が暴風雨により沈没するという事故も、長江水域で発生したものです。
+more現地の情報

上海の天気を知れば日本の明日の天気が分かる?

日本の上空には西から東へ偏西風が吹いていて、春や夏を中心に低気圧や高気圧は西から東へ移動しています。私が訪れた5月もその季節で、日本に雨をもたらす低気圧は、上海付近で発生して日本の方向へ進みます。その結果、上海で雨が降ると翌日に九州、翌々日には東日本で雨ということも多くなります。

上海の今の天気が分かれば、明日の日本の天気が分かる?かもしれません。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
上海の天気予報

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