気象予報士がみた世界の空
世界最高地の首都、ラパスの冬
M.K | 対象月: 6月 | 更新 2015.8.27
世界最高地の首都
ボリビア・ラパスは標高約3600mと、世界最高地に位置する首都です。南緯16度と沖縄よりも赤道に近いですが、富士山頂とほぼ同じ高さにあるため一年を通して比較的冷涼な高山気候になっています。
富士山頂の高さにこんな賑やかな市場が広がっていると思うと不思議な感覚です!寒さに強いリャマやアルパカの製品が並んでいます。
私が訪れた6月は「冬」にあたりますが、緯度が低いため太陽が近く日中は薄着でも十分な気温です。ただし夜になると気温が急降下。薄地のダウンジャケットが重宝します。宿にも暖房がないことが多いので、着たまま寝てしまうのも一手です。またお湯の出が悪いところが多いので、シャワーは暖かい日中に浴びると良いです。
高山病に注意
富士山頂並の標高、となると酸素が薄く高山病のリスクが高まります。特に、飛行機で到着した場合、身体が順応せず高山病を発症する人が多いようです。到着当日はゆっくり身体を慣らしましょう。
対策については個人差がありますが、呼吸と水分を多く取ると良いようです。冷たい空気を口で大きく吸い込むと身体に良くないので、私は鼻で2回吸って、口で1回吐くを実践しました。また、少なくともアルコールは控えた方が良いようです。海外のご当地ビールを飲むのは楽しみなのですが控えめに…
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防寒兼防犯対策の上着を
残念ながら、観光客を狙った犯罪が少なくない南米。とはいえ、しっかりと対策を取ればリスクを減らすことができます。内ポケットのあるジャケットはスリ対策に効果的です。薄手の革ジャンなどは、気温が高くても湿度が低ければ暑くはないので、夜の防寒兼防犯対策にピッタリです。
ラパスの天気