気象予報士がみた世界の空

6月のウィーン、歴史と運河と音楽と

K.N | 対象月: 6月 | 更新 2016.7.26
ベートーヴェンやモーツァルトなど、著名な作曲家が活躍したことで知られるオーストリアの首都、ウィーン。オーストリアの国境を形成する雄大なアルプス山脈の麓に位置し、市内のすぐそばにドナウ川を臨む、まさに「山あり。河あり。」の都市です。

初夏のウィーン、服装は?

ウィーン
私が訪れた5月~6月のウィーンの日中の最高気温は20~25℃程度で湿度は低く、薄着の格好でちょうど涼しく感じる過ごしやすいシーズンでした。一方同じ時期でも年によっては連日暑い日が続くことがあるようです。旅行前には現地の気象情報を確認しておき、あらかじめ服装の準備をしておくとよいでしょう。

ハプスブルク家の歴史をめぐる

ハプスブルク家
名だたる芸術が栄えその名残を町並みに残すウィーン。この景観はハプスブルク家の歴史なしには語れません。「争いは他家のものにさせるがよい。汝幸いあるオーストリアよ、結婚せよ。」という言葉に代表されるように、戦争ではなく政略結婚によって維持してきた国家の思想が、現代に残る数々の歴史的町並みから伺えます。オススメのスポットはシェーンブルン宮殿。オーディオガイドを聞きながら(日本語あり)歴史を学べるほか、グロリエッテと呼ばれる宮殿の丘から見るウィーンの眺望には感動します。

ドナウ川から見るウィーンの光景

ドナウ川
『美しく青きドナウ』等、様々な芸術作品と深く結びついてきたドナウ川では遊覧船によるツアーが楽しめます。夏場とはいえ広大なドナウ川を吹く風は比較的冷たく感じます。(屋外デッキでくつろぐ場合には一枚羽織るものがあるとよいでしょう。)夏の日差しと川辺の涼しい風を感じながら、川沿いにはカフェでくつろぐ人々やBBQを楽しむ家族の姿が見られました。

「音楽の都」、何を着ていけば・・・

音楽
ウィーンに訪れたからには、かの有名な国立オペラ座や楽友協会で本場のクラシック音楽に触れてみたいもの。でも「どんな服装で行けばいいの?」と頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。私も楽友協会のコンサート前にいろいろと調べました。答えは「場合によりけり」。会場や公演内容、座席や空調の有無によってふさわしい服装が違うようで、正解は見当たりませんでした。結局私はジャケット1着を持参し、周りに合わせて調整できる格好にしました。いざホールに入ってみると、カジュアルな服装の人も多かったです。ラフすぎず、かつドレスアップしすぎない服装がよいのかもしれません。

有数の国連都市として

国連都市
荘厳な歴史や美しい自然に囲まれたウィーンには、国連都市としてのもうひとつの顔があります。ドナウ川沿いにはVIC(vienna international centre)と呼ばれる国際連合の事務局施設が設置されており、世界中の国々から人々が集まる国際機関としての機能を果たしています。
more!現地の情報
今回は夏のオーストリア国ウィーンをご紹介しました。
ウィーン周辺にはこのほかにも歴史的な建築物や世界遺産、風光明媚な山岳、湖など数多くの観光スポットがあります。また、冬になるとウィーンでは本格的な音楽シーズンに入ります。冬場のウィーンは厳しい寒さで知られていますが、クリスマスマーケットや有名な楽団の公演など、夏とはまた違った世界を楽しめそうです。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
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