気象予報士がみた世界の空

百花繚乱!南仏・春のカーニバル

7 | 対象月: 2月 | 更新 2019.4.16
鮮やかな紺碧の美しい地中海に面したニースは、冬でも温暖で日差しの下ではコートを脱いで過ごせるほどです。日差しが気になる方は、サングラス、日焼け止めを持参しましょう。一方日陰や朝晩は冷えるので、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。フランスマダムは(男性も)、色とりどりのストールを首に巻いて寒さ等の対策やおしゃれを演出しています。デパート等でたくさんの種類が販売されているので、お気に入りをみつけて、フランスマダム&ムシューの仲間入りをし、街を散策するのもおすすめです。またこの時期は非常に乾燥するので、美容大国のフランスで自分にあったクリームを探すのも旅の楽しみの一つにしてはいかがでしょうか。

春の訪れは、花粉飛散の始まり、そしてアロマオイルとの出会い

フランスでも、地域によって差がありますが西洋ヒノキ、樺などの花粉が飛び交っており、花粉予測も行われています(https://www.pollens.fr/)。 滞在中症状がみられる場合は、日本のコンビニのように点在しているファーマシー(薬局)で点鼻薬などが購入できます。私は花粉の症状が出たときにアロマ専門店に駆け込み、花粉におすすめのアロマオイルを紹介してもらいました。アロマオイルはフランスでは医療にも用いられ、どこのファーマシーでも手に入ります。ファーマシーで自身の気になる症状を相談し、アロマオイルを購入するという楽しみ方もおすすめです。

ニースのカーニバル

イースターの約40日前、もともとは主にカトリック教で肉を断ちひっそりと祈りをささげて過ごす前に、大騒ぎをしようと各地で行われているカーニバル。ニースでは、毎年異なるテーマと風刺たっぷりの巨大な山車「カーニバルパレード」と、4000本もの花と美女で彩られた山車が登場する「花合戦パレード」などがあります。オフシーズンでしばらく人が少なかったニースに活気が戻り、仮装した子供たちが紙吹雪を散らし、花屋さんには色とりどりの春の花が並び、と短い冬の終わりを告げる一大イベントです。

花合戦パレードに参戦!

開始時間前に着いたのですが、手荷物検査で長蛇の列。30分くらい並んで、ようやく会場に入れましたが、すでに見やすい場所は人だかり。それでもなんとか隙間からパレードを見ることができました。
そして、ひと通り山車のお披露目が終わるといよいよ、山車の花を観客に向かって投げてくれます。その花をとれると縁起がいいということもあり、みな必死になって花をつかみます。おすすめは最後まで残ることです。ある程度花が投げ終わると人が去っていくので、勝率が上がります。

ニースの隣町、ヴィルフランシュの花合戦

ニース駅から電車でわずか5分。ヴィルフランシュという街でも、花合戦のパレードが行われます。こちらは、船に花が飾られ、海から花を投げてくれます。混雑するので、開演の1時間前から場所取りをお勧めします。そして、海沿いなので暖かい格好で臨みましょう。ちなみにこのヴィルフランシュは、ニースの海(すぐ深くなり、石浜)とは違って遠浅で砂利なので夏は地元民に人気の海水浴場になります。

ニースから日帰り可。マントンのレモン祭り

ニース駅から電車で約40分。イタリアとの国境の街マントンはレモンの栽培が有名な街です。毎年、カーニバルの時期になると、レモンやオレンジを使った巨大オブジェが登場するお祭りがあります。会場はほんのりと柑橘の香りが漂い、南仏らしさを堪能できます。会場近くのパン屋で売られていた、レモンエクレアが美味でした!
+more現地情報

ニースの味わい方

約3.5kmものプロムナードデザングレと呼ばれる、海沿いの道をのんびりと散歩、あるいはジョギング。夏はぜひ水着を着て、海や太陽を全身で味わってください。そして、旧市街のマルシェ(市場)で、南仏の太陽をたっぷりと浴びた野菜や果物を眺めたり、食したり。
名物はソッカと呼ばれるひよこ豆のクレープです。アツアツの鉄板で焼かれた、素朴で優しい味に一度食べたやみつきになります。ひんやりと冷えた南仏名物のロゼワインと合わせるとそのころにはもうすっかりニースに心を奪われているでしょう。
[記事監修:齊藤愛子(気象予報士)]
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